2014親爺のズボラ絵日記(春)  
 2014年も4月と相成りました。小屋開けの月です。と云う事で、項を改めてみました。中身は相変わらずのズボラ絵日記です。
代わり映えしませんが、またお付き合い頂ければ幸いです。それでは・・・・・。    2014/04/01 剱御前小舎 親爺



5/31
 早いものだ。5月ももう最終日である。
 雪はやや多多かったが、ここへ来て晴天が続き、下界ではこの時期の観測史上最高気温を記録したりしている所為か、
立山も急激に雪解けが進んでいる。
 今日は剱御前小舎も少し賑わいそうだが、雪面一体に雪が腐って、足が潜りやすく、歩くのも大変かも知れない。スキー
でも注意しないと、トップが突っ込んだりして思わぬところで大転倒等と言うこともあるから・・・・・。
 気温が上がって、剱御前小舎から見る剱も少し霞んでいる。


5/30
 今朝オカカと、数年前の剱御前小舎のスタッフで、現在は富山県警の山岳警備隊員になっているK君の結婚式の話に
なった。6月の式にはオヤジもオカカも招待され、心平とミドリも招待されているが、ヨータロー同伴だから大変だぞ・・・と
云う話になって、ヨータローが話に出るやK君の結婚式の話は忘れられ、ヨータローの話で盛り上がった。
 今、山里の坂本家へは心平のご両親が松江から来て滞在中だ。山里へ来られる度に10日間滞在し、松江に帰り、30
日間の間隔でまた越中の山里へ来られるという、予定を組んでおられるとのことで、この越中の山里訪問滞在の目的は
とりもなおさず、可愛い孫のヨータローと過ごす為で、松江のジジババ滞在中のヨータローはまさしく大フィーバーで、黄金
の時を過ごす事になるのだ。
 いわゆる「ひとそばえ」と云う言葉は、最近余り用いられることはないようだが、我が山里では「ヒトソーバイ」というやや訛
った音で、この言葉をよく使った。この言葉は「人戯え」で、ひとそばえと読ませ、人に戯れ甘えるような意味で使うという。
 山里で云うヒトソーバイもほぼ同じで、子供らが来客などを喜び、はしゃぐ様子を言ったものだ。
 松江のジジババの同居する10日間の坂本家は、当にヨータローにとってヒトーソーバイの毎日で、しかも孫と過ごす事を
第一目的として訪れているお二人との日々なので、ヨータローにしたら24時間かまってもらえるわけである・・・。
 そんな話でしばらくオカカとオヤジが話しているとき、ミドリからメールが入り、6月の10日頃、ヨータローの子守の予約が
入った。
 山のジジババに異存はない。大喜びで「あずかるよ」と電話をして、もうその日を心待ちにしている・・・。
 剱御前小舎裏の除雪もかなりはかどり、布団干しも二日目だ。


5/29
 今日も良い天気だが、昨日は剱御前小舎も除雪作業の合間を縫って、布団干しをした。
 真っ青な空の下、大屋根一面に拡げられた布団が、強い紫外線を受け温々と干し上がる・・・・・。
 夏山シーズンを迎える前の、昔と余り変わらない山小屋の風物詩?ではなかろうか。


  屋根のスタッフ勢揃いの写真も昔ながらのもの。  暖かい布団に潜り込んでうたた寝するのも昔ながらの・・・・・・
  


5/28
 昨日は山小屋組合の総会に出た。総会後の宴会は顔出しせず、理事長にことわって帰宅。
 親爺の大嫌いなものの第一が、商売絡みの気心に知れぬ人達と共に飲み食いする「懇親会」という名の付く酒宴だ
からで、こんな席に出席するくらいなら、吹雪の中に立っている方がマシだと、常々思っており、若いときはそれでも我
慢していくらかは顔出ししたが、還暦も過ぎた今更、商売(仕事)絡みの付き合いなどアホらしくて・・・・・。
 で、慌てて帰宅したのだが昨夜はオカカがおらず、自分で夕食の支度をした。
 オカカが買い込んでおいてくれた、デリーのブラックカシミールカレーソースに、鶏肉とジャガイモをレンジでチンして
加え暖めただけのカレーと、生野菜サラダだけの食事だが、このブラックカシミールカレーは親爺の大好物なので、と
ても満足して、普段より一寸食い過ぎたようだ・・・。
 クミチャンが撮した昨日の別山からの真砂、大汝、雄山の稜線。写真中央部に内蔵助山荘が見える。


5/27
 下山後二日目の朝。平素のズボラが祟り、今朝の筋肉痛はかなりのものだ。
 今日はオカカが仲良しグループで、東京ディズニーシーに小旅行に出かけた。
 オカカの出発は朝一番6:30。これはは山小屋並みだ・・・。
 お陰で親爺、今日明日は独り暮らし、と云うよりは独居老人暮らし?となるわけだが、幸か不幸か今日は山小屋組
合の総会の日で、しかも年に一度の直会有りの総会なので、帰宅は遅くなるし、飯も心配は要らない・・・けれど何分
下戸で酒宴が大嫌いな親爺のこと早々に切り上げて帰宅しようと思っている。
 剱御前小舎で読み始めて、面白くて下山して今なお読み続けている時代物の小説がある。
 今朝も5時頃からそれを読んでいて、少しうつらうつらしたのか、「九尺二間の長屋」という記述の繰り返しの中で、
四十年前の本駒込の下宿にいるように錯覚し、フッと九尺二間は本駒込さくら荘「へ号室」の我が宿りそのものの間取
りだと気付いて我に返った・・・・・。
 四畳半の一部屋に、六尺X三尺の押し入れが付き、更に三尺X三尺の板の間が、玄関兼流し台スペースとして付いた
造りで、これは四畳半に九尺三尺の土間が付いた、今は江戸下町博物館辺りに再現されている、九尺二間の裏長屋
の寸法とピッタリ符合する・・・。
 思えば何という迂闊。
 落語や時代小説等ですっかりおなじみの「くしゃくにけんのうらながや」を、江戸下町博物館の再現展示物などを思い
浮かべながら、どんな窮屈な生活だったのだろう、かなり不自由だったろうなァ・・・等と、イメージを膨らませる必要など
ちっとも無かったのだ。
 自分自身が四年間「くしゃくにけん」のスペースでの生活を、花のお江戸とは行かぬが、それでも昭和の大東京で、心
ゆくまで堪能してきているではないか・・・。
 江戸時代の気楽な一人暮らしの「熊さん」は所帯道具も殆ど無かっただろう。学生時代の仲間から「クマサン」と呼ばれ
た、若き日の親爺も、ポータブルテレビ一台とテーブル兼つくえ兼の電気こたつ一脚だけの生活で、「くしゃくにけん」に何
の不自由も窮屈さも覚えず、快適に過ごしたではないか・・・・・。
 今朝は、楽しく読んでいる時代小説の、「くしゃくにけん」を若かりし日の我が実体験の中に再認識した事になる。
 オカカが出かけ、閑な朝の時間に、こんな事に今更気付いて感心している自分が可笑しい。
 まるで横町のご隠居さんだ・・・。
 親爺下山の日の雷鳥沢と大日岳。

 
 昨日は陽太郎の顔が見たくなって迎えに行き、我が家で半日一緒に遊んだ。山のジジババに懐いてくれる陽太郎はジジババの宝。
 


5/26
 昨日は約2年ぶりに積雪期の雷鳥沢を下った。子供用のそりを一枚もって、長靴で、流石に山鳶は一寸気恥ずかしくピッ
ケルにして、下った。
 「転ばぬ先の杖」と云う言葉がある事だし、還暦も過ぎている身だしと、いつもは好んで下る沢スジを迂回し、御前山の中
腹をトラバースし、小尾根を通り、室堂乗越側の緩い斜面に出る、積雪期のノーマルルートを通った・・・・・が、これが先ず
大間違い。
 昨日の雷鳥沢はとんでもないくされ雪で、重量級親爺などずぼずぼとゴボる(雪に潜る)ので、身動きが大変でたちまち息
が切れてしまう。剱御前小舎から50mも高度を下げた地点で後悔したが、もう上に登り直して沢に入りなおすには遅い・・・。


 で、同行の(実はサポート付き添い)タケチャンにルートファインディングしてもらい、適当なところから沢へ滑り落ちた。
 

 それでも雪が悪すぎていくらも高度が下がらぬうちに止まってしまう・・・。で秘密兵器、子供用そりの登場だが、大概の緩
斜面でも雷鳥沢ほどの斜度があれば最下部までスムースに滑り下りる事が出来る・・・はずだったが、雪が悪すぎる・・・・・・。
             

 ザクザクのシャーベット状で直ぐに止まってしまう・・・・・。 
 で、ここで息切れ親爺は、植村さんの犬ぞりが頭をよぎる。直ぐにタケチャンにそりの前に付いたひもを引っ張ってもらう事にして、駆け下った・・・
犬ぞりならぬ「タケぞり」である・・・・・。これは快適で、愉快で面白くて、二人で大笑いしながら駆け下った・・・・・。
 

 それで、どうにかこうにか雷鳥沢最下部に着いて、パトロール中の警備隊雪上車に巡り会って、拾い上げてもらい、無事下山となった・・・。
 しかし山里に帰着後、想像以上に疲れ込んでいる自分にびっくり・・・。体力が想像以上に落ちていることに愕然とした。
           


5/25
 朝はすっかりガスに包まれていたが、8:00現在ガスは切れ、視界も利いてきた。今日は時々ガスがかかる天気だろうが、
気温も高めで、雪が腐るので雪面は歩きづらくなるかも知れない。
 昨日は快晴の週末で、剱御前小舎にも20名程のお客さまが泊まられた。
 明日から天気が悪くなりそうなので、今日はもう予約も無しで、悪天候も2,3日続きそうで、剱御前小舎は内部整理だ。
 親爺は今日下山の予定。久々に雪の雷鳥沢を下るつもりだが、みんなが心配してタケチャンがサポートについてくれる
ことになった。親爺は未だこの程度の雪面の下りなら自信を持っているのだが、何分にも体力が伴わず、下りで息切れ
する体たらく・・・・・。今日は雪が柔らかそうなので長靴にヤマトンビを持ち、更に下部の緩斜面用のお子様用ソリを装備し
て下りよう・・・・・。タケチャンが撮影に廻り写真を撮ってくれるそうなので、その時の親爺の雄姿(へたれ模様)はまた後日
掲載しよう。


 6:00頃はこんなにガスがかかっていた。


5/24
 10:30写真追加。剱御前小舎8号室からの剱岳と後立の山々。


 雷鳥沢からもう登山者が登ってくる。大日の下富山平野、富山湾が望める剱御前小舎15号室から。


 午前6時現在、剱御前小舎は青空が広がり、朝日が射し、視界も360℃オールクリヤー。快晴だ。
 親爺は5時前から目覚めていたが、昨日より寒さは感じなかった。窓からは明るい光が流れ込み、5時半前には
夜具から出てストーブに火を付けた。
 今日は土曜日で、予約も少し入っている。混み合うことなどないが、少しは賑やかになりそうだ。
 

 昨夕の剱御前小舎は素晴らしい夕景が広がった。
 日中は明るいガスが流れ、雷鳥がほっつき歩く穏やかな、やや幻想的な静かな日だったが・・・
 

 16:00頃からガスが切れ、青空が広がり・・・・・・気付けばこんな夕景が広がり始めた。
 

 写真撮影に、クミちゃんが外へ飛び出し、翔也も御前山中腹まで駆け上がって・・・・・
 

 お泊まりのお客さまも雲海に沈み征く落日を堪能した・・・寒かったが・・・。
       


5/23
 今朝は吹雪も収まった。5時頃に目が覚めて、ストーブに火を入れ、窓を開けて外を見ようとすると窓が開かない。
 凍結だ・・・。昨夜はその前夜より暖かく、同じ寝具で全く寒くなかったのだが、やはり未だ朝は氷点下のようだ。
 窓を拭いて外を見ると、真っ白に装った御前山がすまして聳えている・・・。天気は良くなりそうだ。県営公衆便所の
外壁銅板に朝日が光り始めた。御前山の上空にたまに青空が見える。薄いガスは流れているが、気温が上がって
くるのだろう。
 剱御前小舎はまだまだ雪に覆われたままだ。今朝の親爺部屋から御前山を見る。


5/22
 剱御前小舎は昨晩から吹雪き、今朝も吹雪いている。
 寒さも一入で、吹雪いている外には出たくない・・・。
 親爺がうっかり雨戸を閉め忘れた親爺部屋は、窓も凍りついた。慌ててストーブを焚いてせめて窓だけは
と、氷を溶かしている。
 今日もこんな空ではお客さまも見えまい。親爺は一日ストーブの番だ・・・・・。
 吹雪いて何も見えない・・・。


 親爺部屋の窓が凍りついた・・・・・。せめて窓だけはと、ストーブを焚いて氷を溶かしている親爺だ。
 


5/21
 お客さまを見送りに出たクミちゃんが、突然広がった青空に万歳。
 今朝の地吹雪からは思いもせぬ天気の急変・・・が真玉もなくこの青空も隠れ天気は崩れるだろう・・・。
 親爺も慌ててHPの再更新だ。・・・・・8:00


 地吹雪の剱御前小舎だ。剱沢からの風が吹き荒れている。
 親爺部屋も雨戸をほぼ閉め、採光のため10cm程だけ開けているが、その隙間から外を眺めている。
 雨戸に氷や、雪の小片がぶつかり、バンバンと音がする・・・。これ以上酷くなったら採光も何もない締め切ろう。


 昨日は晴れて、外で日向ぼっこをしながらお茶を飲んだのに・・・・・


5/20
 今シーズンは雪が多い。剱御前小舎の親爺部屋から眺める景色も雪で未だ剱が見えない・・・。
 昨夜は半年ぶりに親爺部屋で休んだ。大概初日は高度順化が出来ていない(しかもヘリ入山なので)からぐっすり
眠れないのだが、昨夜は明け方4時頃に小用で起きるまで、よく眠った。それで今朝がすっきりしているかというと、
やはり動くと息切れしたりして、とても下界の通りとは行かない。
 それでも慣れというか、こんな生活を繰り返しているので、数日の中には順化してしまうだろうが・・・・・今回は直ぐ
下山して、下界での所用を片づけねばならないので、剱御前小舎滞在は25,6日までだ。
 目の前の御前山が、「今年も来たかい。」と笑いかけてくれている。


 大日はくっきりと、富山平野もかすんでぼんやり見えている。


5/19
 親爺も入山した。今シーズン初めての剱御前小舎入りだ。
 久々に親爺部屋に入り、住環境を整える・・・と言ったところで、今回は数日の滞在で、本格的な入山は未だ先だ・・・。
 それでも昨年はこの時期に、帯状疱疹が出て、入山できなかった。今年はちゃんと積雪期に入山出来たので嬉しい。
 親爺の最初の一枚は、御前山。


 剱沢小屋の友邦兄、里子姉。この二人は親爺にとって実の兄、姉のような存在だ。還暦を過ぎても頭が上がらない。
       

   どうにか入山し、親爺部屋に落ち着いた親爺。  早速久美厨房長の美味しい焼きめしを頂いた。
 


5/18
 昨日午後から天気が回復し、今日は風もなく快晴の立山となっている。
 剱御前小舎の前も例年なら雪がかなり少なくなっているのだが、今年は未だたっぷり残っており、スキーヤーやボーダー
が登ってきて賑わう。
 剱も後立の峰々もくっきり見え、ここは五月半ばも過ぎたのに、未だ目映い白銀の世界・・・。
 写真は昨日午後の剱御前小舎。
 今日は真っ青な空に雲はない。


  御前山に登ったクミチャンが見つけたのは・・・・・大きくはえたエビのシッポ・・・。この時期に・・・・・。
 


5/17
 今朝の剱御前小舎前だが、この時期にしたらかなり雪が多い。
 しかも地吹雪状態で、小さいながらエビのシッポが出た・・・・・。
 現在は天候が回復、青空が出て視界が利いてきた。気温が急激に上がっているので、昨日降った霰が表層になるかも
知れぬ。沢スジは注意頂きたい。


     今朝の剱御前小舎はこんな状況だった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 

       如何も剱御前小舎では心平の影響か、親爺の影響か知らぬが、銃の乱射が流行っているようだ・・・・・。
 


5/16
 昨日はオカカと二人で、飛騨高山まで行って来た。何も用事があったからではないが、「とらや」の蓬まんじゅうが恋しく
なったのと、飛騨牛の特売所にも行きたかったし、「あじか」と云う野菜直販所にも是非寄りたかったからだ。
 9時過ぎの出発予定が、久しぶりに従兄が尋ねて来て、話し込んだりしたため11時過ぎになってしまったが、2時間もあ
れば高山に着くので、出かけた。
 飛騨古川までは数河高原を巻いて神原峠経由で行き、41号線に戻って直進すると9kmのトンネルを含む新道が通行
可能になったので、昔は2時間半くらいかかったものが今は楽に2時間足らずで着いてしまう。
 で、オカカと予定通り、とらやの蓬まんじゅう、飛騨牛のシチュー用すね肉と、ロース切り落としを買い込み、更にウドや
わさび菜にトマトと折菜などを買い込み帰路についた。
 時計は既に14:00、古府の辺りで空腹に気付き、道脇の中華料理屋に飛び込み、中華そばと焼き餃子を腹に収め、帰
宅したのは15:30過ぎだった。台湾人らしい料理人の焼き餃子は頗る美味かったが、中華そばが好まぬ細麺でしかも
やはり好まぬ塩気の角の立ったスープだったので、喉が渇いて参った・・・・・。
 車で往復4時間足らず、現地うろうろ小一時間と云った遠出ドライブもたまにはよいものだ。
 山里の天気は今日も余りパットせぬ。剱御前小舎も吹雪いているらしい・・・・・。
 山里の親爺部屋からは、大日方面も早乙女の下部ほどしか見えない。


5/14
 5月のこの時期とすれば、雪がかなり多い剱御前小舎だ。
 登山者が立っている雪の小山が、例年より高く、剱御前小舎後ろ側も未だ一階部分は雪の下だ。
 6月半ばになれば剱御前小舎廻りの雪も殆ど無くなると思うのだが・・・・・。


5/13
 晴れればこんな景色も見られるのだが・・・・・。
 風が強く、剱御前小舎周辺は雨交じりの地吹雪と云ったおかしな天気だと連絡があった。
 昨日は山里でも風が強く、気温は高かったが夕刻は急に冷えた。


5/11
 今年は剱御前小舎周辺の雪がかなり多い。稜線部の雪と言い換えても良いかも知れない。
 剱御前小舎前の県営公衆便所も未だ雪に埋もれている。


 オカカの元へ末娘から真っ赤なカーネーションとカステラが届いた。母の日のプレゼントだ。オカカは嬉しそう。
 


5/10
 一昨日昨日と、かなり不安定な大気の模様で、一昨日は晴れたが午後遅くにはこんな怪しげな空となってしまった。
 昨日に至っては吹雪で、スキーヤーもボーダーも姿を見せない。人影が途絶えた・・・・・。
 しかし、こんな寂しげな剱も、何とも心落ち着いていいものだ。


          昨日はこんな天気・・・・・。窓も吹雪込むので明けられない・・・・・。
      


5/9
 風はかなり強かったが、昨日の立山は良く晴れていた。
 親爺は、約半年ぶりに陸路立山に入った。
 と云っても室堂までで、それでも国見ヘリポートの十分なスペースが空いていることを確認し、正面に見える剱御前小舎
や、剱岳の姿を懐かしいような思いで見てきた。
 室堂周辺は昨年より雪は少ないが、剱御前小舎直下など例年より広く雪がべったりと付いている。


 20倍のズームをかけてみると、国見HPからでも剱御前小舎が結構はっきり見えた。雪は多い。


5/8
 剱御前小舎は小屋の前の広場から夕日を眺めることができる。
 夕景は雄大で、空気の澄んだ晴天時には富山平野と富山湾、その彼方に能登半島も望めるし、雲海の広がる落日
も又見事なものだ。
 大日を足下にその更にしたのと山平野の、水をたたえた田の面に落日が映る。田植え時期ならではの夕日。 


5/7
 昨日警備隊も全員下山した。
 剱御前小舎はこれで、7月の夏山最盛期まで静かな明け暮れとなる。
 小屋開け、GWと続き、従業員も疲れが出るころだ。交代に休みを取って身体や気分をリフレッシュしてもらおう。


 


5/6
 悪天だった昨夜は宿泊ゼロ。5月5日にお客様が居ないのは久々のことかも知れない・・・。
 今日は風は強いものの好天が戻り、青空が広がっている。スキーヤーがもうドンドン下から上がってきて、又下りて行く。
 好天は戻っても、剱御前小舎sのお客様はもう殆ど無い。これから7月の夏山シーズンまで、混んでも10数人の宿泊で、
普段はほぼゼロから1,2名様の宿泊という寂しい山小屋となるのだ・・・。だから6月の末まで閉鎖する山小屋も多いが、
剱御前小舎は、10月まで無休営業をする。


 根岸さんが持ってきてくれたロールケーキにかぶりつくクミ厨房長。      賄い料理に腕をふるう新人のアッチャン。
 


5/5
 ”戦い済んで日が暮れて・・・”という唄を思いだした。
 この剱御前小舎の写真を見てだ。
 GWも未だ今日明日と続くのだが、剱御前小舎は一足先に昨夕の30名様余りのお客様で、GWを終えたからだ。
 山小屋にとって、お客様の集中する時期は即ち戦いの時であって、客室を調え、食事を調え、不便な山小屋ながら少し
でも気持ちよく、快適に小屋に滞在して頂けるよう、従業員一同一生懸命になるのだ。だから、そんな時期が過ぎて、お客
様の姿が見えなくなると、山小屋は一気に寂しく静かになる・・・。もちろん仕事は次々と出てきて、そうのんびりばかりもして
いられぬが、それでも一息息抜きは出来るのだ。
 だからそんな、”戦い済んで日が暮れて”と云う状況は、ホッとする情景ではあるが、もの悲しい想いも伴う情景だ。
 そしてこのGWはそればかりではなく、心配していた遭難事故で、立山で既に3名の命が失われてしまったからでもある。
 標高2400m余の室堂までは、アルペンルートという大規模な交通機関で入山でき、天気さえ良ければそこここが全ての
白銀のエリアが、整備された観光地やスキー場のように見えるのだろうか。
 例え純白のベールを纏い優しく微笑んで見えても、雪山は恐ろしいところだ。張り付いた氷の斜面は人を滑り落とし、純白
の新雪は雪崩となってひとをのみこむ・・・・・・。
 そんなところなのだ。
 だから、せめて装備は万全に、ピッケルアイゼン必携は元より、その道具を使いこなす技術と体力を身につけてから、
そんなところに立ち入る様にして頂きたい。哀しい事故を起こさぬ為に。
 GWが終わって、寂しげな昨夕の剱御前小舎・・・。


 剱沢方面から更に真砂沢方面に向けてスキーヤー、ボーダーが下って行く。剱御前小舎の影に風よけをして支度を整える登山者。(昨日)
 


5/4
 昨日は朝夕が素晴らしい快晴に恵まれただけで、日中はガスが掛かりっぱなしだった。
 当然予約もキャンセルが続出、下界の親爺は4〜50名様ほども入れば良いところだろうと思っていたが、夕刻の定時
交信で、70名以上のお客様がお泊まりだと聞いて驚いた。
 今日が晴れの予報だからだろうか、それでもお越し下さったお客様には素晴らしい夕景を満喫して頂けた。
 夕食後に重いカメラ機材を持って、各々の撮影ポイントへ向かうお客様達・・・・・。


 心平支配人と、森じいさんが受付。忙しかっただろう・・・・・。      山岳警備隊員による安全登山講話。お客様も熱心にお聞き下さった。
 

 二階廊下にお客様の荷物が並び・・・・・                      厨房も、クミ厨房長の指揮下フル稼働・・・。
 


5/3
 剱御前小舎は雲がちながら青空が広がる5月3日の朝となっている。
 GWも今日から後半の4連休だ。天候に恵まれた立山は、室堂では早や大賑わい。多くの観光客や登山者が行き交っ
て、早い行動のお客様が、ちらほらと剱御前小舎まで登って来ている・・・。
 この天気は明日も続き、明後日が少し崩れるとの予報だが、後はまたしばらく好天に恵まれそうだ。
 剱御前小舎も今日は予約が多く、70名様以上の入れ込みが見込まれる。この後ガスが掛かる時間帯もありそうなので
皆様には、慎重な行動をお願いしたい。
 2760mの剱御前小舎に来るお客様は、大抵は山慣れた方々で、ピッケル、アイゼンの装備も万全だし、それを使いこ
なす技術も持っておられるが、ごく希に夏山感覚で迷い込んできたとしか思われぬ、観光客の方もおられて、帳場の心平
の肝を冷やす・・・・・。
 現在の剱御前小舎は、山岳警備隊が臨時派出所を開設し、常駐しているので、山の情報や、登山行程の相談など是非
声をかけて頂きたい。
 とにかく皆様には、安全登山をお願いし、無事故で山を楽しんで頂きたいと熱望する親爺だ・・・・・。


 この後は少しガスがでるかも知れない・・・・・。


5/2
 剱御前小舎からの写真が未だ届かぬので、山里の親爺部屋からの大日を一枚。
 GW前日の今日は快晴の立山だ。この好天は、GW1杯続くだろう。


 富山平野から見上げる剱岳が、水の行き渡った田の面に映る。
 この時期の夕方、剱御前小舎からの落日は見事で、足下に広々と広がる水田に真っ赤な落日が映りキラキラと輝きな
がら二つの落日となって暮れて行く・・・。
 今日はGWの後半前日。天気が回復し、よいGW後半になる事だろう。
 剱御前小舎も賑わいそうだ。


5/1
 さて、今日からは早くも5月となった。
 天気もボチボチ回復傾向だが、明日らが本格的に晴天となるだろう。
 剱御前小舎も、お客様が殆ど居なくて、昨夕も3名様のみ。それでも流石に3日、4日は少し賑やかになりそうだ。
 一寸ガスが掛かったりして昨日は剱もよく見えなかったし今日もガスがかかったり晴れたり・・・。
 剱御前小舎も人待ち顔に佇んでいた・・・。


 剱も隠れ、大日もガスの彼方に隠れ、訪なう人も少なかった昨日の剱御前小舎だった・・・・・・。
 


4/30
 昨夜は宿泊者ゼロ・・・。天候が悪くなってきて、今日も恐らく・・・。
 でも、明日には天気はやや回復し、明後日から5月8日までは晴れマークが連続しているから、GW後半は賑わいそうだ。
 心平の長靴スキーに関して本人からクレームが付いて、今回は一応テレマークブーツでスキーを履いているとのこと・・・。
まあ、腕は差ほど上達したとも思えぬが、ここに訂正しておこう・・・。
 今日の剱岳だ。雪が少し減ったように思えるが・・・。


 一昨日のこのスキーヤーは、何とクミチャンだった。心平が教えられるレベルで、ボーゲンは大丈夫だそうだ。


 昨日はオカカがヨータローを家に連れてきた。久しぶりだったが親爺が「爺ちゃんへ来い」と手を出すと飛びついてきた。よく遊んで、お昼寝も爺
ちゃんと一緒、ヨータローは1時間45分熟睡。爺ちゃんも30分ほど寝込んでしまった・・・。
 

 我が家の長女が帰宅したら、以前なら一緒に遊んでいたのに人見知り。爺ちゃんに抱きついて離れなくなった・・・。知恵が付いたのだろう。
            


4/29
 心平のスキーは長靴スキー・・・。
 これが何とも気に入っているようで、芦峅寺の山里でも猟にはこれを使って居るらしい。
 親爺達も若い頃は、前革(マエカワ)あるいはパチンコなどと呼ぶ、かかとの上がる山スキーを猟で使ったものだが、長靴
ではなく専用のスキー靴を使って居た。又、立山でスキーを履くときは大抵、ジルブレッタなどの専用山スキー金具を使い、
登りではシールを利かせかかとが浮く状態で使い、下りではゲレンデスキー並みにしっかりかかとも固定される状態で、シー
ルを外し滑走したものだが、心平は長靴スキーに強い拘りがあるようだ・・・。まあ、普通のスキーで斜面を下る時は、徒歩で
下るより時間が掛かるという心平なので、これはこれで、心平に合っているのだとは思うが・・・・・。
 今日の午後まで天気は持ちそうだ。


 昨日は富山平野からもほぼ一日中、剱岳が見えていた。


4/28
 残念なことに立山一帯では昨日2件の事故が発生した。
 タンボ沢方面と、剱御前小舎直下の雷鳥沢で
何れもスキー滑走中の転倒による事故だったようだ。
 好天に恵まれていたため、ヘリコプターによるスムースな救助が行われたが・・・・・・。
 剱御前小舎の大ベテラン、森じいさんが心配そうに雷鳥沢を眺める。


 剱御前小舎の裏側(別山側)の除雪がずいぶん進んだ。2階部分の窓が殆ど開いた・・・・・。
 


4/27
 昨日は土曜日、沢山の登山者が登ってきた。ほぼバージンスノーの剱沢から真砂沢にむけ山スキーを楽しむ人、剱御
前小舎の前で剱岳や後立山の景観を満喫し、雷鳥沢を滑る人・・・・・
 好天に恵まれた週末なので皆さん、山を満喫していたようだ。


 剱御前小舎にも、40名以上のお客様が泊まって下さって、営業再開二日目にしてずいぶん賑やかな昨夕となった。
 警備隊も剱御前小舎に常駐し、安全登山をお客様に呼びかけていた。


4/26
 剱御前小舎の前から別山北尾根越しに後立の峰々が鮮やか遠望できる。
 剱御前小舎は今日も晴天に恵まれた。
 この時期ならではの、めくるめく様な白い世界が、青空の下に伸びやかに広がる・・・・・。
 が、稜線の上部は完全凍結、アイゼンピッケルの装備は必携だ。
 万全の装備と、慎重な行動で、この素晴らしい世界を皆さんにも心ゆくまで楽しんで頂きたいものだ。


4/25
 剱御前小舎は半年ぶりに、今日から営業を再開する。
 ヒデが抜けた後を心配したが、心平、クミチャンを中心に、みんなが頑張ってくれて余裕を持って小屋開けを終えた。
 森さんや、助っ人のマー君、タケチャンはもちろん、新人のショウヤやアッチャンもずいぶん頑張ってくれた。親爺はみん
なにただ、ただ感謝である。
 今朝の剱は剱御前小舎の営業再開を歓迎してくれるように、その勇姿をくっきり見せてくれている。
 皆さん、本シーズンもどうぞ宜しくお願いいたします。


 ヘリコプターによる物資輸送も無事終わり、剱御前小舎はもう、お客様をお待ちするばかり・・・・・・。
 

  こんな景色が剱御前小舎の前に広がるGWシーズン


 剱沢方面もすっきり晴れ渡っている。


4/24
 昨日は無事に荷揚げが終わった。芦峅寺ヘリポートから600kgの食糧、小機材を剱御前小舎に送った。
 これで明日からの営業再開も確実となり、心平支配人からの報告では剱御前小舎内部も客室が完全に整備され、食堂
厨房もスタンバイ状態に入ったとのこと。今年から厨房長となったクミチャンが頑張ってくれ、新人のショウヤとアッチャンも
頑張り、助っ人のマー君は例によってブルドーザー並みの馬力で除雪作業をこなしてくれているらしい。もちろんスーパーベ
テランの森じいさんも大活躍で、剱御前小舎は明日から営業再開する。
 芦峅寺ヘリポートからの第一回目の荷揚げ模様・・・。


 剱沢の新平や、立山山岳フーズの若旦那、親爺の第一の子分、モリヤがあっと言う間に荷造りをしてくれた。親爺や早月の謙ちゃんは口だけ動かしている。
 

 と、そこへ五色小屋の先代親爺、央元(ひさもと)翁が、杖を引き現れた・・・。御年八十五歳。未だかくしゃくたるものだ。ひとしきり翁と話し込む。
 昔の立山に生きた先人の話は、無条件に心にしみる・・・。
            


4/23
 心平に、剱御前小舎の裏へ散歩に連れて行ってもらったショウヤが雷鳥の写真を撮った。
 もちろん未だ冬羽で真っ白で、僅かに夏羽が見えているだけだ。
 ショウヤと、アッチャンと言う若いスタッフが二人小屋開けから入山し、頑張ってくれている。ついこの間のことのように
クミチャンが来た頃を思い出すが、クミチャンも3年選手、どっしりと剱御前小舎の厨房を取り仕切るようになった・・・。
 支配人の心平が、未だ学生で、初めて剱御前小舎へ来た頃、親爺は今の心平ほどの歳だった・・・・・。
 時はあっと言う間に流れる。
 その心平が43歳で剱御前小舎の支配人をし、親爺は還暦を2年過ぎ剱御前小舎の老親爺となっているのだから・・・。
 ショウヤが撮した雷鳥。


 今朝の剱御前小舎からの剱岳。クミチャン撮影。
 今日は空輸日。天気はほぼ一日持ってくれそうだ。


4/22
 例年通りの食卓だが、顔ぶれがずいぶん変わった。
 ヒデが下界で就職し(発展的転職)、ミッチャンも下界の仕事が忙しくなって来られず・・・。
 で、心平、クミチャンに森じいさんの古顔に根岸さんマー君の助っ人、ショウヤとアッチャン(ホンジョウサン)
の新人二人が加わって、今年の剱御前小舎も賑やかさでは負けてはいない。
 ショウヤと、アッチャンの両新人に期待する親爺だ。


 昨日の外は吹雪だったそうな・・・。


4/21
 今日の剱岳の写真を、クミチャンが毎日親爺に送ってくれる。
 親爺は下界にいながらにして、剱御前小舎の状況をつぶさに知ることが出来る。通信手段の発達が素晴らしい。


 山里といえども、一足下りると隣村から下はこんな景色で、この時期に病院へ薬をもらいに通っている自分が一寸哀しい・・・。
 夕方になると未だ少しだるくなる・・・・・・。


4/20
 山里でも遅ればせながらの春が来て、閻魔堂石段の桜が3分咲きになった。
 近所をうろうろするほどに回復した親爺も、その桜に誘われ少し散歩。ゆっくりゆっくり回復している。


 今朝の剱御前小舎からの剱岳の写真を、クミチャンが送ってくれた。快晴だ。バイオトイレの排気口まで3m掘り下げた。小屋開けは順調にすすむ。
 


4/19
 昨日は天候は曇天ながら、気温が高く、除雪作業が進んだ。
 半年ぶりに人の入った剱御前小舎も息を吹き返し、発電機も稼働したようだ。今シーズンからはヒデ釜長が抜けて寂しくなったが、
新人のショウヤとホンジョウサンが来てくれ、3年目のクミチャンが心平を支える事になった。
 仙人の若大将マー君や、もちろん森爺さんに根岸さん、タケチャン野助っ人も大活躍・・・。
 剱御前小舎別山側。これは2階の窓を掘っているところで、一階の窓などは見えもしない。
         

              一昨日の入山の模様                        雷鳥沢をひたすら登った・・・・・・・
 

      今年初めての剱御前小舎から剱岳を遙拝した。以上全てクミ厨房長(今シーズンより昇任)が送ってくれた写真。
             

 −閑話−
 風邪がほぼ8割方抜けて、ようやくものの味が分かるようになった親爺に、オカカの心づくし・・・。鰯のつみれ汁、梅煮、ホタルイカとワケギの辛子酢味噌和え。
 こういった昔ながらのものがしみじみ有り難く美味く感じる・・・。
  


4/18
 昨日、剱御前小舎へ第一陣が無事到着した。
 約半年間の無人小屋に、元気なスタッフの声が飛び交い、雪に埋もれた剱御前小舎に又、人の息吹が蘇った。
 稜線部分は例年より雪が多く、剱御前小舎は裏側(別山側)が大屋根まで雪に覆われている。当然トイレも、発電小屋も
雪の下にすっぽり埋まっており、小屋開けもかなり大変な状態だ。
 それでも幸いなことに、快晴の下、スタッフ全員無事入山でき、剱御前小舎自体にも大きな被害などはなかった。
 小屋開け作業がドンドン進む。
 剱御前小舎直下、トラバース。アンザイレンして慎重に進む。トップは仙人のマー君のようだ。


 心平、根岸さん?クミチャン、マー君、タケチャン、ホンジョーさんの面々。ショウヤか森じいさんの撮影だろう。


4/17
 いよいよ小屋開け入山だ。
 心平以下皆元気で立山駅を出発した。今日明日は晴天に恵まれそうなので小屋開けもスムースに進んでくれると思うが・・・。
 親爺は今日も通院。
 朝一番で顔を出したスタッフ。
 右からクミチャン、根岸さん、心平、ショウヤ・・・・・。この後皆続々と集まってきたらしい。
 今シーズンが始動した。


4/16
 今日も掛かり付けのT医院で点滴治療をうけ、S院長からもらった紹介状を持って富山市民病院で、胸部CTの検査を受
けた。明日はまたT医院に出かけS院長の診察を受け結果も聞いてくる予定。体調はずいぶん良くなり、頻脈も収まり、息
苦しさも殆ど無くなった。
 明日は小屋開け第一陣が入山する。
 心平、クミチャン、森さんに加え新人のショウヤ、ホンジョウサン、応援に仙人のマー君、タケチャン、根岸さん等々・・・・・。
 大事なヒデが抜けてしまって大変だが、何とか皆に頑張ってもらい、GWを乗り切らねばならない。何分剣岳周辺の小屋は
この時期、我が剱御前小舎のみなのだから・・・。
 親爺もせいぜい身体をオーバーホールし、5月半ば過ぎには入山したいと考えている。

 千葉のTさんが、親爺にはとても懐かしい六義園の桜の写真を送って下さった。
 学生時代を本駒込3丁目で過ごした親爺にとって、六義園は懐かしい憩いの場。居間のように入館料も取られなかった頃
の話で、近所に下宿していた青井と二人、バイトにあぶれ素寒貧でうろうろしたのも六義園だった・・・・・・。
 居間は入園料が要るらしいが、柳沢吉保の往時を偲ぶ素晴らしい庭園故に、維持管理費も莫大なものとなるのだろう。 


 このうっそうたる木々の裏側には、本郷通りが走り、ビルディングが林立する・・・。


4/15
 風邪をこじらせて、元々持っている肺の疾患との合わせ技で、危うく入院加療一本を取られそうになってしまった・・・。
 何とか合わせ一本だけは、免れたが見事な技ありを食い、何やらからと10日間余りをほぼ潰れこんでしまった。
 いつもお世話になっているT医院のS院長に受診。胸部レントゲン、心電図、点滴と適切な治療をして頂いたおかげで、
安静時にも100を超えていた頻脈も落ち着き、血中酸素濃度も午後には96以上に回復した。現在は脈もほぼ平常の70代
酸素濃度もコンスタンスに96〜7を維持しているので、頗る身体が軽く感じられる。気分も良く、頭も幾分回るようになって来
たようだ・・・。
 今日はヨータローが我が家に遊びに来ていた。主にオカカにべったりで、それでもジーチャンにもまとわりついてくる。


 風邪をうつさぬか心配だったが、「熱も咳も収まってますから大丈夫です。ご心配なく。」と看護婦さんにも言われてきた
ので一遊び・・・。でも未だ体力が無く直ぐにゴロゴロすると、ヨータローも横に来て「ねんね。ねんね」と爺ちゃんと一緒にゴ
ロゴロする。可愛いものだ。


4/11
 今日は朝から居間で過ごしており、ベッドには横たわっていない。
 食欲も僅かに戻ったが、一寸多く食べると抗生物質の所為だろうか腹がぐずつく。
 ヘリの偵察だったが、シンペーに任せ、親爺は自宅待機。早月の謙ちゃんも、剱沢の友邦兄も自宅待機で、今年は
若い連中だけでの偵察だ。
 どの山小屋も大きな被害無し。
 稜線部分は数日前の雪が残り雪は多めながら、沢スジは少ないとの連絡をうけた。詳細はまた写真を送ってくるだ
ろう。
 居間の窓から大日の稜線が見えている。


4/10
 ようやく起き上がってPCの前に座れるようになった。
 喉は親爺のアキレス腱、十分注意していたつもりだったが、旅先でやられてしまっては・・・・・。けっきょく帰国して2日間
寝込んだ。
 近所の医院で頂いた抗生物質と解熱剤でようやく症状も治まり、後は体力の回復待ち。
 今朝から蕎麦掻き半椀と、おかゆ1椀を食べた。食欲も徐々に戻りつつある。
 こんな酷い喉のやられ方は、3年ぶりくらいだろうか・・・。
 あと3日間は安静にしていよう。


4/8
 昨晩帰国し、そのまま羽田で投宿。
 今朝は羽田の日の出を見て、朝一番の便で富山に帰り、9時前には山里に着いた。
 絶好調だったオカカも、食あたり?昨夜は大変だったようで、喉が腫れて未だ微熱が続く、親爺と二人よろよろと帰宅し
着替えもそこそこに二人して寝転んで1日を過ごした。


 ベトナム戦争の傷跡は今も保存されている。
 枯れ葉剤による被害の深刻さに、慄然とした・・・・・。


4/5
 昨日は暑くも寒くもない穏やかなハノイで、朝から市内観光に出かけた。
 先ずはホーチミン広場にでかけ、ホーチミン廟を参拝。
 ハノイ市内も排気ガス汚染がかなり深刻なようで、のどの弱い親爺は朝から何やらのどがイガイガして・・・・・。


 まあそれでも好奇心に釣られ、あちこちうろうろと、へたりながらも頑張って歩き回り・・・・・・・・
 

 シンコ細工の爺さんと友達になったり、親爺には一寸ムードのありすぎるレストランに入ったり・・・・・
 

 生春巻きというものは確かに美味いものだと納得したり、フットマッサージのお姉さん達と意気投合したり・・・
 が、けっきょく、のどをやられ、38℃近い熱を出して、今日は朝からダウンの体たらく・・・。今日午後になって熱は下がった。
 


4/4
 昨日はハノイから車で3時間30ほど走り、ハロン湾に出かけた・・・・・オカカがどうしても見たがっていた世界遺産・・・


 ハノイのホテルで朝から可成りの量を食べて、準備万端・・・が、外はあいにくの雨。ガッカリしながらも出発・・・・・。
 

 ハロン湾に向かう中に雨が上がり、到着した頃は陽が射し始め、船でオカカも親爺もご機嫌。すっかり寛いで景色を堪能。
 

 海の桂林と呼ばれる世界遺産は、当に絶景。しかし100段の石段を上り下りする鍾乳洞に親爺はすっかり息切れ・・・。
 

 延べ7時間のドライブと3時間のクルージングにすっかり疲れ、親爺はグロッキー。ホテルに帰り付き夕食はルームサービ
ス・・・。オカカは元気だが、親爺はもうへたり込んでいる。鍾乳洞の石段100段が応えた模様・・・・・
 


4/3
 羽田から飛行機に乗ってハノイに着いた・・・。
 親爺は非常に太ってしまっているので、狭いエコノミーシートで5時間余りを過ごせるか心配だったが、全日空のフライトは
エコノミーでもそれなりに快適だった。映画で寅さんを見、機内食も和食で美味しかった(意外なほど美味かった、機内食へ
の認識が変わるくらい)。
 

 で、空港からホテルに直行し、チェックイン後しばし休憩して荷物を片付け、夕刻から水上人形劇を見に行った。
 

これも満席でエコノミークラスのシートの延長線上にいる気分だったが、素晴らしく面白く、意味は良く分からぬ面十分堪能した。
 

 夕食は早めに、一寸雰囲気のあるベトナムレストラン・・・。少し疲れてホテルに帰り付いた親爺とオカカだった・・・。
 


4/1
 新年度が始まった。今日は消費税が17年ぶりに、5%から8%に上がった日として騒がしいが、この半端なパーセンテージ
は10パーセント消費税へのアプローチ。これから老後に突入する団塊の世代にとって、世の中住み難くなりそうだ・・・。
 でも悲観してばかりでもしょうがない。せいぜい田舎にでも帰って、セッセと休耕地を耕し晴耕雨読のストレスのない、多分
身体にも良いだろう清貧を楽しむ生活に入れば、自給自足だし、医療費も節減でき、結果として社会に貢献する事にもなる
だろうから、大手を振って生きて行ける・・・・・とでも考えるしかあるまい・・・。
 世界に冠たる経済大国も、いよいよ斜陽国へと傾きつつあるが、現在の生活レベルは決して悲観すべきレベルではない
のではなかろうか?
 富山地鉄、立山線の釜ヶ淵駅はいかにも昭和を思わせる駅だが、その真向かいのお宅の梅だろうか、桃だろうか、植物
オンチの親爺には良くわからぬが、花が咲いて綺麗だった。


 我が山里はと言えば、未だ残雪も多いがクロッカスが花を開き、散歩道脇の小さな谷の流れも雪の下から現れた・・・・・。
 



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